ごきげんよう!今日は、
ぽかぽか陽気ですね

さてさて・・・
訪問部では、「
わたらいさんち」という、情報通信を作成しております。
歯医者さんの豆知識や、実はあまり知られていないことを
回覧にして、お配りしております。
今月号は、皆様、とても興味深く読んでくださっているので、
こちらでも、ご紹介したいと思います

今月号は、「
虫歯について。」
よく、耳にする
「C」(シー)という専門用語。
これは、「カリエス」の略式で、つまりは、「
虫歯」のこと。
この、C(シー)にも、段階があります。
C0(シー・オー)から、C4(シー・ヨン)まで。
こちらを、イラストでご紹介。
まず、
C0
歯の表面エナメル質内部に脱灰の初期の白斑が生じます。
肉眼には虫歯の穴は認められないものです。
再石灰化(カルシウムの沈着)により正常に復する可能性があります。
第2段階。C1(シー・イチ)
虫歯がエナメル質の中に留まっていますが、再石灰化は期待できない状態です。
エナメル質には神経がきていないので、痛みもなく、自覚症状もありません。
第3段階、C2(シー・ニ)

エナメル質の下に象牙質という組織があります。
この部分まで虫歯が進むと、歯髄と繋がっているため痛みが出てきます。
(冷たいものや甘いものがしみたりします)象牙質は、エナメル質より
はるかにやわらかいので、ここまで達した虫歯は、急速に拡大進行します。
第4段階、C3(シー・サン)
C2を放置しますと虫歯が象牙質の深層に達し、
とても強い痛みが出てきます。(熱いものがしみたり、咬むと痛みが出たりします)
これは、あきらかに神経に炎症が起きているので、
歯髄(神経)を取る処置を行います。
この状態でも我慢強く乗り切ると、痛まなくなることがありますが、
これは、治ったのでなく神経が死んでしまい、痛みを感じなくなったのです。
第5段階、C4(シー・ヨン)

歯の崩壊がさらに進むと、ほとんど根だけ残った状態になります。
この段階まで来ると抜歯しか方法がないことも多いようです。
虫歯の進行具合は、ご理解いただけたでしょうか?
今からおよそ4,000年も前に、
むし歯は歯が口の中にいる
虫に食べられて穴があいたとする
学説が唱えられ、以後ずっと信じられてきました。
しかし、18世紀にそのような考え方は否定され、
1890年になってやっと細菌(ミュータンス菌など)が口の中で
食べカスから酸をつくりだし、
その酸で歯が溶けたとする考え方が出てきました。
食べカスや、歯垢・歯石が、長い時間歯に付着していることにより、
酸が歯を溶かし、虫歯になります。
口の中には、
常在菌が少ない人でも
120種類、
多い人では
350種類以上も存在しています。
その中に
ミュータンスなど
数種類の虫歯菌が
歯の表面に付着しているところに、
砂糖などの糖質が付くと、菌体内多糖という糊(のり)のように
べたつくものを作り出して、歯に強力に付着して
繁殖をはじめます。
この状態を
プラーク(歯垢)といい、歯磨きをしていない状態の
歯の表面を爪や楊枝で掻き落とすと、チーズの様な粘着物として、
目で容易に見ることが出来ます。
常に、菌がいるお口の中に、糖分が滞在することにより、
虫歯になるとすれば…・
そう。
歯磨きがどれほど大事であるか・・・
わかっていただけたでしょうか?!

さらに、わかりやすくまとめた「わたらいさんち」
院内掲示板に、張ってあります~
